技術への挑戦

技術への挑戦
History of Technology
織布の染色会社の機械部門から独立した不二鉄工所は、織布→紡績→プラスチック・ゴム→不織布→アルミニウム等の金属→その他特殊素材へと技術分野を広げ、「巻取機」から「スリッター」「自動包装機」「ファクトリーオートメーションシステム」へと、技術領域を広げています。
1985年、1990年の2度にわたる「科学技術庁長官賞」の受賞、および1999年「黄綬褒章」、2016年「旭日双光章」を受章した不二鉄工所の歴史は、たゆまぬ技術革新の歴史でもあります。
1954
ATW(ASW)
織布染色工程における中間製品の巻取機を開発、後に不織布、レザー用としても使用される。
1956
ALC(発明協会賞受賞)
紡績の混打綿工程におけるラップの自動巻取機。ラインの駆動率を15%向上させると共に省力化、高品質化を推進する。
1962
ASL(発明協会賞受賞)
綿紡績コーマ工程においてコーマへ供給するラップの自動巻取機
1963
AFW(発明協会賞受賞)
PVCフィルム製造用カレンダーラインにおける表面駆動自動巻取機。ラインの高速化、省力化、安全化を推進する
1965
AFW用DIL
AFWに装着される替芯自動変換装置。省力化を推進する
1965
ALT(綿紡績コーマ用)
ASL-Lで巻取ったラップの自動搬送装置。省力化をはかる
1966
ACW
プラスチックフィルム用中心駆動用自動巻取機。硬質厚物シートの自動切断を可能にする
1970
WRS
フィルム用高速スリッター。600m/分での巻取りを実現する
1970
ARW(発明協会賞受賞)
家庭用ラップフィルムの高速リワインダー
1971
ACW-NL(科学技術庁長官賞受賞)
PVCラップフィルムのノーロス型自動巻取機。巻上がりフィルム表面の皮はぎを不要とすることに成功する
1973
APM-P1
巻取られた円筒状ウェブロールを紙、フィルム等で自動包装する装置
1975
ARW-AL
家庭用アルミホイル用自動リワインダー
1975
ASC
ラップフィルム巻上がりロールの両端面をトリミングする装置。巻き戻し時の耳切れクレームを解消する
1982
ARW-AL(ブローフィルム用)
インフレーション用AHWにテンションレスアキュームレータを接続、直角自動切断切りを可能にし、不良率の低減化と動作の安定化を実現
1987
AHS-HS4
衛生紙、不織布の高速カッター
1991
ARW-M20
家庭用ラップフィルムリワインダーの高速化
1992
ALT
コーマラップ自動搬送にラップ自動継ぎ付属
1993
WRS+APM
懸垂型自動スリッターと包装機を接続してスリット・包装工程の自動化
1993
WRS-WS39(科学技術省奨励賞受賞)
懸垂型自動スリッター。停止時間の大幅短縮により生産効率をアップ
1996
WRS-WS45
フリクションシャフト式精密汎用スリッター
1996
ACW
広幅高速巻取機3吋コアで3m幅×300m/minのインラインスリッド巻取りを実現
2002
ACW
粘着ロール自動巻取包装機。粘着面を外巻きにする粘着シートのコータ付自動巻取包装機
2002
ACR
コアレス自動巻取機。紙管を使用せずにフィルムを巻取るコアレス自動巻取機
2004
WRS
BOPP用広幅高速スリッター開発(幅6,600mm、速度1,200m/min、巻径φ1,000mm)
2006
LMN
光学用フィルム用ラミネート装置開発
2007
APM
感圧紙用全自動包装機開発
2009
RCW
ローテーション型ワインダー。巻き替え動作を直動的に行う巻取機
2011
WS222
光学PET用スリッターの開発
2012
C628+TM73
光学PET用引巻取機の開発
2012
WS231
全自動懸垂型スリッターの開発
2014
C649
光学フィルム(TAC,COP,アクリル,PVA)用巻取機の開発
2016
WS303
LiBセパレータ二次スリッターの開発
2016
HS12
高速大径巻出不織布スリッターの開発
2018
C789+AU23
銅箔、AL箔コーター用巻出機、巻取機の開発
2021
C889
広幅LiBセパレータ巻取機、スリッターの開発
2021
WS416
広幅LiBセパレータスリッターの開発
二代目 取締役社長
松本 幸道 氏
食品包装用の粘着性を持ったフィルムの自動巻取りを、フィルムの製造ライン内で直接決められた幅にスリットするとともに、短サイクルでロスを発生せずに高速巻取を可能にした「ターレット型自動巻取機」、また「家庭用ラップフィルム巻取機」の2機種を代表とする、数々の有効な発明に対して「科学技術庁長官賞」「黄綬褒章」「旭日双光章」が贈られました。