不二鉄工所で働く社員たちから見た現場のリアルとは。
入社前に考えていたことや入社後の教育体制、
目標とする先輩のこと、
職場環境や会社のこれからについてなど、
部署の垣根を超えてじっくりと語り合ってもらいました。
2022年入社(中途採用)
前職は、今とは正反対のモノを売る仕事(工業用電気ヒーターの営業職)。スケールの大きい機械に携わる仕事がしたいと転職。現在、NBAの試合観戦にハマり中。帰宅後や休日は、コーラ片手に奥様とTVの前に座り、贔屓チームの応援をして過ごしている。
2019年入社(新卒入社)
工業系の高校を卒業し、不二鉄工所へ。学校では製図や加工の授業が中心で、組立業務は入社するまでほぼ未経験。それでも高校時代に得た機械の知識が今の仕事に役立っている。趣味は、友人に勧められて始めたソフトボール。
2018年入社(新卒採用)
工業系の高校卒。旋盤、フライス旋盤、溶接など、高校で身につけた基礎知識を今の仕事に生きている。重仕事にも役立ち、自分磨きにもなるという理由から、仕事終わりや休日など、合間を見つけ筋トレに励んでいる。
2021年入社(新卒採用)
大学の理工学部、機械システム工学科卒。機械系の学科でありながら電気のことも学ぶ学科で、研究室ではロボットの研究をしていた。趣味は、京都マラソン参加をきっかけに始めたマラソン。初参加のフルマラソン完走後もトレーニングを継続中。
2021年入社(中途採用)
以前は部品の供給機メーカーに勤務。5年ほど組立業務に従事した後、設計職に転属し、CADを使っての設計業務に携わっていた。趣味は、娘が自然に触れられるようにと始めたキャンプ。娘さんと二人で行ったり、家族で行ったりして楽しんでいる。
一品一様にこだわる産業機械メーカー。
先輩たちは気さくな人たちばかり。
まずはみんなの志望動機を聞いていきましょうか。
僕は大学の研究室でロボットの研究をしていたのですが、そこではロボットを作って実際に動かすまで全部やっていました。そういうことを仕事にしたいと考えていたときに不二鉄工所に出会って、すごく面白そうだと思いこの会社を選びました。
一番の決め手は、工場見学に来たときに会社の雰囲気がよかったことです。
僕の場合は、板金加工や旋盤加工など、専業の会社に入って一つのことしかできなくなるのが嫌だったんです。不二鉄工所なら、板金や旋盤、溶接など、いろんな分野のことができそうだったので、ここに決めました。
設計する人が機械の調整もする点がユニークだなと。そこに面白みを感じたのが理由です。
前職では小さい部品を扱っていたので、転職するなら大きい部品や機械を扱う仕事に携わりたいと思っていたのですが、ご縁があって、想像以上に大きな機械を作っている不二鉄工所に入社することになりました。
皆さん、入社前に不安に思っていたことはありますか?僕の場合は、機械系の学科から電気のほうに進んだので、知識面でついていけるか心配でした。一応、大学で電気の分野も学んでいたし、結局、会社に入ってから学ぶことのほうが多いので、取り越し苦労に終わりましたけど。
周りの人ときちんとコミュニケーションをとって仕事ができるか気になっていたかも。製造の現場って気難しい人が多いイメージだったので。でも実際はそんなこともなく、すぐに馴染むことができました。
頑固な人とかいなかったですか?
皆さん職人なので、当然こだわりを持って仕事をしていますが、普段から近寄りがたいような人はいないですよ。
僕も人間関係が一番不安に思っていたところ。でもこの会社の皆さんは、他の部署の人も含めてよく声を掛けてくださるし、気さくに話せる人が多いので、不安はすぐに解消されました。
僕も人間関係ですね。年上の先輩たちとどう接すればいいか心配でしたが、入ってみれば皆さん気さくでいい雰囲気の職場でした。
僕の場合は、前職と比べて扱う機械が大きいので、調整作業などは危険が伴うのではないかと少し心配していました。いざ入社してみると、社員一人一人の安全への考え方がしっかりしているので危険な目に遭うこともなく、安心して仕事をできています。
誰が欠けても不二鉄工所の機械は完成しない。
みんなが機能し活躍している会社。
では次に、仕事内容の話をしていきましょうか。まず調達課は、不二鉄工所が作る機械に使う部品などを仕入れるのが主な仕事です。僕自身は、常時40社ほどの業者さんと日々やり取りして、品質や納期、価格などを調整しながら部品を納入いただいています。
僕は機械設計の部署で、不二鉄工所が作る機械の中でも、スリッターや包装機をメインに設計しています。また、それらの機械の調整作業も仕事です。調整作業では、電気設計の人と一緒にお客様のもとへ出かけて、現地での調整やオーバーホールなどをおこなうこともあります。
僕の担当は電気設計で、主にハード設計とソフト設計、あとは調整作業などをしています。ハード設計は、機械設計が選定したモーターなどに合わせて回路図を引き、電気機器をどう配置するか決めていくような仕事。ソフト設計は、実際に機械を動かすための中身の動作を作っていくような仕事ですね。また、調整作業は、納入した機械がお客様の仕様通りにきちんと動くよう調整するのが仕事になります。
僕は製造課で、設計から上がってきた部品の図面をもとに、材料を切ったり溶接して、図面通りの形に組み上げていく業務をしています。簡単に言うと、不二鉄工所の機械を作るための部品などを作る仕事ですね。
で、僕がやっているのが、設計からの図面を見ながら、製造課で加工した部品や調達課で仕入れた部品を組み立てて、機械を完成させる仕事です。自分で作業しつつ、協力業者さんに指示を出して、一緒に機械を組み立てていく感じですね。
ここにいるみんなの仕事が一つにつながっている感じですよね。
うん。誰が欠けても不二鉄工所の機械を作ることはできない。
設計は、調整業務で海外へ行くこともありますよね。
そうですね。僕はまだ1回だけですが、インドネシアのほうでめっちゃ暑かった。
組立も機械のオーバーホールなどで海外にいくことはありますよ。
製造は基本的には社内ですね。
調達も基本的には社内での仕事だけど、展示会や商談会に月1回ぐらいのペースで出かけています。
プチ旅行ですよね。
言い方が悪い(笑)。新規の業者さんも探さないといけないし、新しい情報も収集しないとダメだし。れっきとした出張です。
自分のレベルに合わせて成長していける。
目標は高く、でも一歩一歩着実に。
社員の育成についてだけど、部署ごとに違うのかな?
どうだろう?最初に研修はあったけれど。
僕もありました。3週間〜1カ月ごとに各部署を回って全部の仕事を体験するやつ。
教育係とかはいました?
決まった人はいなかったです。作業ごとにやる内容が違うので都度その場の先輩に作業工程などを学んで、基礎的なことから徐々に覚えていく感じでした。
僕のところは研修終了後に、先輩2人が教育係としてついてくれましたよ。人材育成の4カ年計画みたいなものが組まれていて、1年目はここまで、2年目にはここまでできるようになりましょう、という感じで丁寧に指導してもらいました。
僕の場合はある程度仕事ができる前提で採用されたので、わからないことがあれば自分で調べたり相談したりして仕事を進めていく感じでした。でも、機械ごとに主務担当がいて、その人のもとで設計をしていたので相談しやすい環境でしたよ。
組立のほうは研修の後、初めは先輩について基礎的なことを学んで、その後は先輩と一緒に同じ機械を担当して作業を覚えていく感じでしたね。そこから徐々に1人でやる作業が増えていって、少しずつ独り立ちしていくイメージです。
僕の場合は、前職とまったく仕事内容が異なっていたので、先輩に一から育ててもらいました。僕が今後やっていく仕事を先輩と二人三脚で1年間みっちり教えていただきました。
仕事を教えてくれた先輩の中に、仕事熱心で責任感が強い「THE・職人」みたいな人がいて、僕は今もその人を目標に頑張っているんですけど、皆さんはどうですか?
僕も、育ててくれた先輩が目標。仕事に対しても知見が広く、何を聞いても的確に回答してくださるし、人間性も豊かでどの部署からも慕われている人。そういう人を目指したいと思っています。
僕は組立サービス課の先輩全員が憧れです。仕事ができて、わからないことでも聞けば一瞬で解決してくれる人たちなので、そういう先輩になれるよう頑張っていきたい。
設計って、アイデアを出してそれを形にすることが仕事なので、相談したときに新しいアイデアをくれたり、的確な答えを出してくれる先輩は尊敬できるし、目標としたいですよね。
先輩がお客様と話しているのを見てすごいと思うのは、引き出しがたくさんあって、その中から最適な提案をできるところ。自分も経験を積んで引き出しを増やしていきたいです。
新しい社屋や工場で働けて、
プライベートも大切にできる理想の職場。
皆さんは、不二鉄工所のどこが気に入っていますか?
やっぱり新社屋が建ったことじゃない?設計室も一人一人の席がずいぶん広くなって、上の階には調達課もいるので相談もしやすいし、より仕事がやりやすくなったと感じています。あとトレーニングジムもできましたよね。
僕がいるフロアはフリーアドレスになっていて、その日の気分で自由に仕事ができるのがいいなと。食堂もあって、毎日温かいご飯を食べられるのが最高ですね。前職では食堂がなかったので。
僕は新工場(第3工場)ができたことですね。職場が前よりきれいになって機械の組み立てもやりやすくなりました。
僕が気に入っているのは有給が取りやすいところ。仕事とプライベートの両立がしやすいです。
僕も有給が取りやすいのはいいなと思っています。無言の圧力みたいなのもないので申請しやすいですよね。
自分も申請して却下されたことは1度もないです。もちろん忙しさがピークのときなどは難しいかもしれませんが、先の予定が見えているときであれば問題なく取れると思います。
制度面で言うと、子ども手当がすごくいいと思っています。第1子が月額10000円、第2子が月額15000円、第3子が月額20000円、第4子が月額25000円。他にもいろんな手当が充実しているので、将来子どもを考えたり、住宅購入を考える際にもありがたいですよね。
資格の手当があるのもいいですよね。技能士の資格1級で月額30000円、2級でも月額3000円いただけて、それが自分の成長にもつながるし魅力的だと思います。
自分も家族への手当があるのが魅力だと感じています。これから結婚を考えている方も将来を見据えやすい制度ですよね。
僕は独身寮ですね。一般の人にも貸し出されている1Kタイプのマンションで、建ってからまだそんなに経っていないのできれいだし、家賃25000円で洗濯機や冷蔵庫などもついてきて、かなり安く住めます。僕は車通勤をしていますが、駐車場もあるので1人暮らしをする人にはとってもいいかなと。
大和田のほうだよね。僕も最寄りに住んでいるけど、その辺りで25000円はかなりの破格ですよね。
もう一つ、香里園のほうにも寮があって、駐車場はないですがその分近くて、電車やバスで通いやすいのでいいですよ。
世の中の変化に合わせて革新を続ける。
人も会社もまだまだ発展途上中。
会社や自分の将来について考えていたりする?
AIやIoTなどで通信関係の技術がどんどん進歩していますよね。そういったことも吸収して、より世間に順応した形で不二鉄工所の機械を進化させていく必要があると思っています。そうすれば、お客様にもさらによい提案ができますし。
不二鉄工所の機械は様々な業界で使われていて、それらを通して作られる製品は世の中に数えきれないほどあります。近年では電気自動車向けの特需もありましたよね。そんな感じで、社会で成長する分野があれば不二鉄工所の需要は伸びていくので、会社の成長性はこの先も期待できるんじゃないかな。
日本の人手不足が進む中で、不二鉄工所の機械でお客様の省人化をはかれることは社会課題の解決にもつながると思います。そう考えると、今後も需要が減ることはなさそうですよね。
より省人化に対応できるよう、不二鉄工所でも機械の自動化を進めているしね。
組立サービス課で言うと、今は若手が少ないので、技術継承をきちんとしていけるか心配。もっと若手を採用して、上の世代の人たちからきちんと技術を受け継いでいくことが会社としても大事なのかなと思いますね。僕にも後輩が2人いますが、先輩から教えてもらったことを確実に伝え、しっかり技術の継承をしていきたいです。
僕も、自分がしっかりと先輩たちの技術を受け継ぎながら追い越せるぐらいまで成長して、新しく入ってきた子たちに技術を伝え、会社をもっと発展させていきたいです。
歴代の人たちの技術や意志を受け継いで今の不二鉄工所があると思うので、まずそこは最低限、しっかり継承していかなければならないなと。その上で、新たに革新的な技術や製品を生み出していく必要があると思うので、全員で頑張っていきたいですね。
不二鉄工所が作っているのは、“ウェブ”と呼ばれるフィルム状の素材を巻き取る機械。世の中に次々と出てくる新素材のウェブにも対応できるよう、我々も新しい機械や技術をどんどん生み出していく必要があると思っています。そこを目指して、みんなでアイデアを出して形にしていけば、会社はもっと成長していけるかなと。
今の機械についてしっかり学び、それをよりよくする改善案を考えていくのが大事ですよね。僕も会社全体でそういう方向に向かってやっていきたいなと思っています。これからもみんなで不二鉄工所を盛り上げていきましょう!
※所属・内容などは取材当時のものです。